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肥料を使わないことで成立する、新しい農業

肥料を与えないでも作物は成長するのでしょうか?

植物はチッソ、リンサン、カリなどの水溶性の元素でなければ

吸収できないことが、リービッヒという科学者により

発見されています。

土壌中には、鉱物や有機物に含まれるチッソ、リンサン、カリなど

のミネラル元素は、作物成長に必要な分は存在するとされます。

しかし作物は有機物のままでは吸収できません。

一握りの土の中には、数億個という星の数ほどの微生物が存在するようです。この微生物の中には、鉱物や有機物からミネラル元素を取り出す働きをする微生物の存在が明らかになってきています。​このミネラル元素が作物の栄養となるのです。

​こうした微生物の働きがあったからこそ、肥料のなかった大昔から植物が育っていったのでしょう。

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微生物は化学肥料の畑でも
活躍しているのでしょうか?

特に慣行農業では、微生物の働きを無視しています。

それどころか、種を蒔く前に殺菌剤で微生物を皆殺しにする

方法がとられます。肥料分は化学肥料や有機肥料として、

全て人間が与えることが作物栽培の基本なのです。

微生物はバイキン扱いで、いっさい当てにされません。

根の働き

根は養分を吸い上げるだけの一方向のストローではないのです。根は空中炭素などを含んだ"根滲出液"を分泌するのですが、

これが土中の微生物の餌になるのです。

根はそうやって微生物を呼び寄せるのです。

つまり自然界では、根が微生物に餌を提供し
微生物は根に養分を提供するという、
共生関係が成立していたのです。

しかし、土中に肥料分が豊富であると、根はそちらの栄養分を優先して利用し、微生物を呼び寄せるための

"根浸出液"の栓を閉じてしまうのです。こうして、根と微生物の共生関係は断たれてしまうのです。

根と微生物の共生関係を成立させるには、彼らのはたらき(うごき)を阻害しないこと。

そこから無肥料農業が始まるのです。

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